LOCAL CO-CREATION PROJECT in 紀の川

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農林商工部長インタビュー「プロジェクトへの想い」

紀の川市の農林商工部長に今回のプロジェクトに関して、運営事務局株式会社MISO SOUPの代表北川がインタビュー。

主催である紀の川市の「Local Co-Creation Project in 紀の川」に対する考えや想いを聞いてきました。

 

−−−−−紀の川市の農産物の魅力を教えて下さい。

温暖な気候と紀の川がもたらす肥沃な土壌から、野菜、果物など豊かな農作物を生産しています。トップブランド「あら川の桃」をはじめ、八朔、いちじく、柿、キウイフルーツ、いちごなど四季折々の果物が収穫できる全国有数の果物産地です。農業産出額全体では和歌山県内1位を誇ります。

市民も日ごろから地元農産品をよく食べます。私も、朝食に冷凍した桃をジュースにして飲んでいます。紀の川市民が愛する季節折々のフルーツや農作物を多くの皆さんに味わってもらいたいです。

 

−−−−−今回のプロジェクト内容を教えて下さい。

紀の川市として加工商品のブランドを立ち上げます。生産者とクリエイターが共に商品化を目指し、共創して作った商品化アイデアをコンテストで発表、入賞アイデアには、商品化のための補助を行います。生産者の一歩を後押しする取り組みです。

「紀の川に行かないと買えない」「紀の川に行かないと食べられない」そんな商品作りに取り組んでいきたいと思っています。

 

−−−−−プロジェクトを実施しようと思ったきっかけは何ですか?

紀の川市では2014年から、フルーツを活用した町おこし「フルーツツーリズム」を開始、フルーツを活用した市民参加型のプロモーションを展開してきました。フルーツの博覧会「ぷる博」などが始まり、毎年イベントを開催して少しずつ規模を拡大させています。こうした取り組みが浸透し、農産品を求めて遠方から多くの方に買い物に来てもらうのですが、それだけで帰ってしまう方が大半なのが課題です。地元のお店に協力してもらうなどし、来訪者には紀の川市にもう少し滞在し、楽しんでもらいたいと考えたのがきっかけです。

近年は生産者の加工商品開発、いわゆる「六次産業化」に力を入れ、農家をサポートしたり、商品作りを学ぶスクールを開催したりしています。フルーツは生もので、やはり旬があります。その素材を生かし、全国の皆さんに年中楽しんでもらえる商品を作りたいと考えています。

 

−−−−−商品作りのクリエイターは全国から募集するそうですね。

全国的に通用するブランドをしっかりと作っていきたいと思っているんです。

市内には加工に特化した企業がありません。クリエイターさんが来ていただくことで、今までにない視点で、違うものができるのではないかと期待している。新たな企業の参入にも繋がれば大歓迎です。

 

−−−−−商品の完成が楽しみですね。紀の川市を知るきっかけにもなりそうです。

そうですね。取り組みを通じて、関係者人口の創出にもつなげたいです。クリエイターと一緒に新しい商品を作り上げていく中で、これまでつながりのなかった人にも紀の川市を知ってもらいたいと思っています。紀の川の地が新たなチャレンジが起きる場所という新しいイメージも抱いてもらえるような取り組みにしたいです。

 

−−−−−プロジェクトに期待することは何ですか?

認定ブランドを通してより多くの人に紀の川市にフルーツを食べにきてもらえるように盛り上げていきたいです。「あそこで何かやっている」と外目に見るのではなく、皆でやっていこうというのがポイントです。

紀の川をどう活性化していくか、市民と共に考え、皆で魅力あるものにしていくプロジェクトです。市民の一生懸命さに助けられているところも大きく、今回はサポーター制度を取り入れて、このプロジェクトを応援してくれる市内の仲間も募っているのですよ。

 

−−−−−紀の川市は、美しい自然や豊富な農作物が有名ですが、大阪からのアクセスも良く、住みやすく市民の約8割が住みやすい(令和2年度「紀の川市市民意識調査報告書」)と回答していると聞きました。新規事業を始めるには良い場所ですね。

高速でのアクセスも良く、環境には恵まれています。新規就農事業では、首都圏からの移住者にも来ていただいています。行政サービス、支援も含めた充実を図ることで移住促進にもさらに力を入れていかねばなりません。人口減少傾向にはありますが、食だけでなく、いろんなところで魅力を出していくことが必要です。

 

−−−−−挑戦する生産者に一言

クリエイターさんの力を借りることで、視野を広げながら全国に通用する商品作りに取り組んでいただきたいです。紀の川市としても、生産者の方がチャレンジしやすい環境作りをサポートします!

 

−−−−−クリエイターへ一言

意欲的な生産者が紀の川市で待っています。地域が持つ魅力を引き出した商品開発に、ぜひ協力してほしいです。加工品は全国に多種多様な商品があり、もう「普通のもの」では勝負できない。他にはない逸品を創り上げるため、皆さんのアイデアに期待しています。あなたのアイデアが、大ヒットを生むかもしれません!

 

インタビュアー:株式会社MISO SOUP 北川智博

編集:株式会社MISO SOUP 大原翔

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